社会保険労務士 将来

将来は事務所もち?

鶏口となるとも牛後となるなかれ
これは司馬遷の『史記』の有名な文言である。

 

始皇帝が興した秦に対して諸侯は対応策を決めかねていた。
従って従属国としての地位に甘んじ国を保つか、それとも(決して仲がよろしくない)近隣諸侯と結んで独立を保つか。

 

侃々諤々の協議の際、蘇秦という人物が言った上記の言葉が今も独立開業に激を飛ばすものとして人口に膾炙しているのである。

 

社労士資格をお取りになろうとしている読者諸兄並びに諸姉の中にも組織にぶら下がって人に使われるのは嫌だという人もいるのではないか。

 

そういう人はある程度の実務経験を経たのち、セミナーなどを受講して開業する道を選ぶのも良いかもしれない。

 

労働している人が必ず企業の保護下にあるとは限らぬし、年金や保険の問題を専門家に相談したい人は沢山いる。

 

その他登録の社労士事務所の開設の土壌は我が国の場合比較的整っていると言えよう。

 

社労士の事務所呼称には、「労務事務所」「労務コンサルティング」等がよく用いられるが特に法的な規定はない。

 

片仮名でも平仮名でも漢字でもローマ字でも好きな名称を事務所につけることが可能である。

 

ただし、鶏の口(事務所オーナー)には常に孤独と経費不足の問題が付きまとう。
開業したはいいが、1年もたたぬうちに廃業してしまう社労士も少なくない。

 

牛後と笑われようと勤務社労士でいた方が苦労は少ないのは事実である。
ただし、開業は上手くいけば年収1000万も夢ではないそうなので、乾坤一擲のるかそるかの賭けに出てみるのもまた人生である。ただし、下準備は入念に。

 

はじめての社会保険労務士さがし

 

先日、はじめて社会保険労務士を利用することになりました。

 

「社会保険労務士」という名前は知っているのですが、はっきりとした仕事内容はよくわかりませんでした。
「行政書士」に近い感じで、「弁護士」よりはもっと庶民寄りな職業とぼんやりとしか理解していませんでした。

 

利用するのは私ではなく、実家に住む母親でした。

 

母親は30年近く持病を持っていて、「再生不良性貧血」という特定疾患に指定されている難病です。
通常の生活は不自由なく送れていたのですがここ数年、症状が悪化しました。

 

この病気のことを調べていると、「障害年金」を受給できるということがわかりました。
ただ、申請の手続きが煩雑なため社会保険労務士にお願いしようということになったのです。

 

初回無料相談・成功報酬制など、同じ社労士にも随分特徴があるようです。

 

母の場合は難病で専門的知識も求められるため、障害年金専門の社労士に絞って探しました。

 

結果、実家のほど近くに事務所を構える社労士にお願いすることになり、現在は書類を申請中です。

将来は事務所もち?関連ページ

就職先は?
社労士の資格取得後の就職先としては一般企業の人事部や総務部のほか、他の社労士が開く事務所や労務コンサルタント会社、法律事務所といったものがある。
転職サイトに登録しよう!
社労士試験の学習には専門学校、専修学校の講座を受講することが多いが、自分の所持する資格が一定の条件を満たしている場合、通信教育で学習することも可能である。
合わせて取りたい資格
社会保険労務士自体、合格率が高くなく取得が難しい資格であるのだが、就職活動を有利に進めたい、もしくは事務所を開きたいので顧客にアピールできるポイントが欲しいという人は、ダブルライセンスにも挑戦してみるとよいだろう。
福祉サービスの現状と展望
社労士の中には介護医療現場の労務管理などを専門にする福祉系社労士がいる。