社会保険労務士とは

社会保険労務士とは?

社会保険労務士とは労働と保険にまつわる業務を取り仕切る労務問題のプロフェッショナルである。

 

通常、正式名称で呼ばれることはあまりなく、「労務士」「社労士」と略称を用いることが多い。
「社会保険労務士」では耳慣れないという方も「社労士」と聞いたらピンとくるのではないだろうか。

 

わが国には憲法、刑法、刑事訴訟法、民法、民事訴訟法(労働紛争の解決に特定社会保険労務士も関わるので社労士試験の出題範囲に組み込もうという動きもある)、商法という基本となる6つの法があるが、これを司り順守されているかを監視し、時に誤判断から市民を守るのは司法関係者の役割である。

 

これらの法を素地に労働する人の権利を守るために定められた法が労働基準法、労働組合法、労働関係調整法の労働3法だが、社労士は労働基準法に基づいて(他に労働安全衛生法等が関係法案として存在する)働く人の権利を守っている。

 

また、市民から保険や年金にまつわる相談を受けるエキスパートでもある。

 

国家資格である社労士の試験は年に1回8月に行われる
かつては国が統括していたが、現在では全国社会保険労務士連合会が委託を受けて社労士の認定業務を行っている。

 

試験に合格してもすぐには社労士としては認定されず、労務、保険にまつわる業務を2年以上行ったうえで登録の申請をする必要がある。

 

試験合格即就職とならないのは研修医制度や司法修習生の制度と似通う部分があり、社労士の業務における責任の重さと専門性の高さが垣間見えるものである。

 

社会保険労務士とは?関連ページ

どんな仕事をするの?
社会保険労務士の仕事は労務全般にまつわる統括、指導である。
平均給与は?
社労士全体の平均年収は740万円前後(厚生労働省の統計による)だと言われている。
男女比は?
社会保険労務士試験は毎年8月の第4週に行われるが、合格者の男女の比率はある程度決まっているそうだ。
社労士試験の概要は?
社労士試験は受験資格に制限が設けらているが、特に条件を満たした人は、試験科目の一部が免除されることがある。
受験資格は?
社労士全体に占める女性の比率は3割程度だが、仕事を持っている女性が社労士に転職するケースのひとつに看護師職からの転職がある。
合格率は?
法科大学院を卒業した人を対象とした司法試験の合格率が23パーセント程度(低い水準の年)であることを鑑みるとかなり社会保険労務士の合格率は低い数値であることが分かる。